マウスピース型矯正
「前歯の歯並びだけ気になる」「治療費を抑えて矯正治療を受けたい」という方に適している治療方法が部分矯正です。
部分矯正は全体的な噛み合わせの治療を行うのではなく、歯並びに問題のある部分のみに矯正治療を行なう治療方法になります。
部分矯正のメリット・デメリット、部分矯正の適応症例についてご紹介いたします。
目次
マウスピース型矯正とは
透明なマウスピースを1日20時間以上装着して、数十枚のマウスピースを交換して歯を動かしていく治療法です。
2週間に1度のペースでマウスピースを交換していきます。
マウスピース型矯正の一番の特徴は「ご自身で取り外しができる点」です。治療期間中も変わりなく食事・歯磨きをすることができます。ただしワイヤー矯正とは違い、患者様の協力が重要な治療法となるため、ご自身での装着時間・マウスピース管理ができない場合、治療計画が大幅に伸びることもございます。
マウスピース型矯正の仕組み
マウスピース型矯正は「治療前の歯並び」から「理想の歯並び」まで、少しずつ「ズレ」のある形の異なるマウスピースを複数枚制作します。ズレの生じた部分に負荷がかかるため、歯が理想の位置に動いていきます。
歯が動く仕組みは「ワイヤー矯正」と同じく、歯を支える骨と組織の破壊と再生の繰り返しとなります。0.25mmづつずらしたマウスピースを1〜2週間ごとに取り替えて、歯を移動させていきます。
全体的な矯正治療では40〜50枚のマウスピースが必要となります。
マウスピース型矯正のメリット・デメリット
目立たない・取り外しができる人気のマウスピース型矯正ですが、デメリットもあります。
メリット
- 通院回数が少ない
治療に必要な枚数分のマウスピースは事前に用意されるため、治療段階に応じてマウスピースを1〜2週間定められたペースで交換していきます。ワイヤー矯正のように都度通院してワイヤー交換等の手間が生じない分、通院回数は少なくてすみます。 - 取り替えできるので綺麗な状態を維持できる
マウスピースは1〜2週間ごとに新しいものと取り替えしていきます。ワイヤー矯正のようにご自身での取り外し管理ができない装置と比較して、清掃等の管理もしやすいため綺麗な状態を維持できます。 - 器具装着による清掃不良が起きにくい
歯磨きをする際、マウスピースを取り外しすることができます。矯正治療前と変わりなくフロスや歯磨きをすることができます。ワイヤー矯正のように歯に直接装置をつける治療法ではないため、器具による清掃不良も起きにくいです。 - 金属アレルギーの不安がない
マウスピース矯正は硬いプラスチックを使用します。ワイヤー矯正のように金属を使用することがないため、金属アレルギーの心配もありません。 - 透明で目立ちにくい
マウスピース矯正は薄く透明のため、目立ちにくいです。接客営業等で至近距離でお話しをする機会のある方も、矯正治療を気にすることなく日常を送ることが可能です。 - 矯正治療中の痛みが少ない
マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも弱い力をかけて歯を矯正していきます。そのため、ワイヤー矯正よりも痛みも少なく治療を受けていただくことが可能です。またワイヤーやブラケットによりお口の中に傷を作る心配も少ないです。
デメリット
- 患者様の管理が重要
マウスピース型矯正は1日20時間以上の装着が必須です。付け忘れた状態が続いた場合、予定より矯正治療期間が伸びてしまうこともあります。 - マウスピース紛失の可能性がある
取り外しができるため、マウスピースを紛失される・壊してしまう方もいらっしゃいます。その場合追加でのマウスピース制作が必要になってくるため、予定していた治療費よりも高額になる可能性もございます。 - 予定のマウスピースが入らないこともある
マウスピース型矯正は治療開始時に治療完了までのマウスピースを事前に用意した状態で開始します。1日20時間に満たない装着時間であった場合、想定の位置に歯が動ききっていない、想定ステップのマウスピースが入らないこともあります。この場合、1段階前の古いマウスピースを装着し直して、治療を後退させることもあります。 - 適応症例がワイヤー矯正より少ない
マウスピース型矯正はワイヤー矯正よりも適応できる範囲が少ないです。ただワイヤーやインプラント矯正等を併用することでマウスピース型矯正で治療できるケースもございます。
従来のワイヤー矯正と比較したマウスピース矯正の利点
従来のワイヤー矯正と比較した最大の利点は「取り外しができる点」にあります。
食事や歯磨きの際に取り外しして日常を過ごすことができるため、矯正装置による清掃不良から起因する、虫歯や歯周病に悩まされる心配もありません。マウスピース矯正も1〜2週間ごとに新しいものと取り替えできるため、汚れたものをそのまま使用する必要もありません。
ただし、「取り外しができる点」にはデメリットもあります。患者様のマウスピースの管理が十分でない場合、矯正治療を順調に進めることができないこともあります。「矯正治療を成功させるには、患者様の協力が重要」な治療法なのです。
高精度3D歯型スキャンiTeroの導入で治療後の歯並びを確認して治療開始が可能に
3D光学スキャナを使用して歯型を採取します。歯型採取〜模型制作のために時間をかける必要がないため、短時間で治療シミュレーションを作ることが可能です。
これまでの矯正治療であれば、歯型を採取したあと、石膏を流し模型を作成し、模型上で診査を行っていましたが、3D光学スキャナを使用すれば、光学スキャンをした数分後には治療シミュレーションを確認できます。治療開始前に治療完了の歯並びを確認することがでるものマウスピース型矯正の大きなメリットと言えます。
3D歯型スキャンiTeroとは
3D歯型スキャン「iTero」とはインビザラインという種類のマウスピース矯正と連携させるシステムで、お口の中をペン型の小型カメラを使用して、レーザー光を当て歯の表面を撮影していく機械です(3D歯型スキャンを使用する方法は、光学印象とも呼ばれます)。
撮影後数分で3D立体化した映像をモニター上に映し出すことができます。モニターに映し出した映像は回転・拡大できるため、ご自身で確認できない歯並びの詳細も確認いただけます。
マウスピース型矯正装置による治療の種類
当院で取り扱うマウスピース型矯正装置には「クリアコレクト」と「インビザライン」の2種類がございます。
適応症例によってマウスピース型矯正装置のご提案をいたします。2つのマウスピース型矯正の大きな違いはマウスピースの形状になります。
まとめ
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/成人矯正/小児矯正/部分矯正
これまでの10年以上にわたり矯正治療に携わり、多くの患者様と接してきた中で、治療後に見せていただく患者様の笑顔は、私にとって何にも代えがたい喜びです。 歯並びや咬み合わせの問題が原因で、40代で歯を失うケースが多いことを実感しています。特に多忙な30代までに治療を始めないと、手遅れになることがよくあります。患者様が後悔しないためにも、歯科矯正治療の重要性を広める努力をしていきたいと考えています。 すべては治療が終わった後の皆様の笑顔のために。
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